†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
部屋に入るなり、廉が後ろから抱き締めてきた。
「れ、ん……ベッド、行こう…?」
「……そうしてぇけど…」
廉は小さく呟くと、あたしのうなじをつっと舌でなぞった。
「んっ……」
優美な感覚に思わず声が漏れる。
「悪い、樹里……我慢できねぇ…」
廉は低くそう言うと、あたしを玄関先のフローリングに押し倒した。
「やっ……廉、ダメ……こんな所で、」
「悪い。二回目はベッド連れてく……」
廉はそれだけ言って、あたしを求め始めた。