†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
廉の階級はあたしが目指している警部補。
しまいには廉まで「俺も警部目指そうかな」なんて言い出すし。
そしてあの日から付きっきりで勉強を教えてもらっているのだ。
「ほら、また違ってる。この文の意味はこうじゃないって言ったハズだろ?」
「えっ……でも…」
「この法律はこの文には関係ない。この法律はこっちの文だ」
廉はトントンと問題集を叩く。
……ていうか、廉って頭良いんだ。
廉ってあんまり昇任試験とか興味なさそうだったんだけど……意外に分かるんだ。