†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ

「ん……でも」




「よし、樹里!行くぞ」




俺はそう言い、彼女の細い腕を掴む。




「行くってどこに……」




「決まってんだろ。仕事だよ、仕事」




樹里は目をぱちくりさせ、俺を見る。




「廉、でも…」




「お前に拒否権はねぇよ。ほら、行くぞ」




俺はほぼ強引に、樹里を連れ出した。




ったく…




樹里のヤツ、可愛すぎんだろ。



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