†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
それぞれの恋事情
廉と二人でオフィスに着き、中にいたチームメイト達に挨拶をした。
「おはよう。樹里、雨宮くん」
「おはようございます、桐島さん」
「おはようございます、美姫さん」
オフィスには何人かの隊員がいたけど、美姫さんが真っ先に挨拶してくれた。
「あら、朝から仲良く二人で出勤?ほんとラブラブね」
「そうでしょう?」
廉が自慢気に言う。
やだ////!
廉ったら……。
「廉!変なこと言わないで!美姫さんも……」
あたしが焦っていると、美姫さんがクスクスと笑い出した。
「あー、面白い。樹里、あなた雨宮くんとは全くの正反対なのね」
「へっ!?」
「だって彼、ちっとも焦らないんだもの。いじりがいがないわねぇ」
い、いじりがいがないって……。
美姫さん、そんなドS発言……!
あたしがあたふたしていると、廉がフッと笑みを溢した。