†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
オフィスで待機していると、桐島隊長が部隊長室から出てきた。
「本日は警視庁術科センター内のSAT専用訓練基地にて第三小隊と合同訓練を行う。各自必要な装備を用意し、移動バス前に集合しろ」
「「了解」」
隊長の指令で、みんなが動く。
「第三小隊と合同訓練かぁ……第三小隊ってあんまり関わりないよね?」
あたしは隣にいた廉に聞く。
「あぁ、そうだな。俺らは第一小隊だし、最近は夜間待機でも会わないしな」
廉の言う通りだ。
第三小隊の人達とは、最近では夜間待機組でも会わなくなっている。
「樹里、着替え行きましょ」
「あ、はいっ!」
あたしは美姫さんに返事をし、オフィスを出る。
「あの、美姫さん……」
女子更衣室で着替えている途中。
「ん?どーしたの、樹里」
美姫さんは防弾着を羽織る。
あたしもそれを見て、少しずしりとした防弾着を着る。
「……桐島隊長と、どのくらいのペースでエッチしてますか?」
「はっ!?」
美姫さんは豆鉄砲をくらったような顔をした。
や、やっぱりびっくりするよね。
いきなりこんなこと聞いたら……。