†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ

「何よ、いきなり」




「だ、だって…美姫さん、隊長とラブラブだし……毎日でもシてるのかなーって」




美姫さんと桐島隊長って、憧れの夫婦なんだよね。




あたしにとっては。




「そーんなこと言ったって…あたし達だって、毎日なんてシないわよ。美優もいるし」




あ、そっか。
美姫さんと桐島隊長には、美優ちゃんていう可愛い子供がいるんだもんね。




「美優がぐずっちゃったら、シたくてもできないし、お互いに仕事が仕事だし……疲れちゃって無理な日なんて多々あるわよ」




「そうなんですか……」




なんか意外だったな。




でも二人とも……凄くお互いを尊敬し合ってる。




「樹里は?雨宮くんと毎日シてるの?」




「シ、シてませんよっ!第一、一緒に住んでないですし!」




あたしはそう言いながらも、廉との情熱的なセックスを思い出していた。




あたしが“もう許して”ってせがむまで、行為を続ける彼。




なのに、セックスの後は凄く優しくて。




あたしは完璧、廉にハマってる。



< 65 / 179 >

この作品をシェア

pagetop