†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「何よ、いきなり」
「だ、だって…美姫さん、隊長とラブラブだし……毎日でもシてるのかなーって」
美姫さんと桐島隊長って、憧れの夫婦なんだよね。
あたしにとっては。
「そーんなこと言ったって…あたし達だって、毎日なんてシないわよ。美優もいるし」
あ、そっか。
美姫さんと桐島隊長には、美優ちゃんていう可愛い子供がいるんだもんね。
「美優がぐずっちゃったら、シたくてもできないし、お互いに仕事が仕事だし……疲れちゃって無理な日なんて多々あるわよ」
「そうなんですか……」
なんか意外だったな。
でも二人とも……凄くお互いを尊敬し合ってる。
「樹里は?雨宮くんと毎日シてるの?」
「シ、シてませんよっ!第一、一緒に住んでないですし!」
あたしはそう言いながらも、廉との情熱的なセックスを思い出していた。
あたしが“もう許して”ってせがむまで、行為を続ける彼。
なのに、セックスの後は凄く優しくて。
あたしは完璧、廉にハマってる。