†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「あんまり煽るなよ。ここでヤりたくなる」
「やっ、やだ!廉のエッチ」
ふいに指の付け根をなぞられて、ぴくっと反応してしまう。
「嘘だよ。ここではヤらねぇけど……あんまり可愛いことされると、我慢が出来なくなるってことだ」
我慢、なんて……。
あたしはぎゅっと手を握った。
「あたし、エッチなのかな……」
「樹里?」
廉はあたしの手を握ったまま、顔を覗き込んでくる。
「廉に…めちゃくちゃにされたいって、思ったりしてるんだもん……」
「………」
今、どうしようもなく廉を欲してる。
お酒のせいもあるのかもだけど、きっと体が熱いのは……
廉が欲しいから。