†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「……寝不足になっても、知らねぇぞ?」
「……うん…」
廉はそう言って、あたしを優しく抱き締めた。
ここがバーだってことすら、頭になかった。
ただただ……こうして触れ合いたかった。
「……っ…んっ…」
壁に体を押し付けられて、いつもより熱いキスをされる。
ここは廉のマンション。
お酒の力も手伝ってか、廉もいつもより情熱的で……。
あたしは彼が愛しくて、首に腕を回した。
「……樹里、もっと舌絡めろ」
「ん、……」
ぐいっと腰を引き寄せられて、更に距離が縮まる。