†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ

「……寝不足になっても、知らねぇぞ?」




「……うん…」




廉はそう言って、あたしを優しく抱き締めた。




ここがバーだってことすら、頭になかった。




ただただ……こうして触れ合いたかった。
















「……っ…んっ…」




壁に体を押し付けられて、いつもより熱いキスをされる。




ここは廉のマンション。




お酒の力も手伝ってか、廉もいつもより情熱的で……。




あたしは彼が愛しくて、首に腕を回した。




「……樹里、もっと舌絡めろ」




「ん、……」




ぐいっと腰を引き寄せられて、更に距離が縮まる。



< 76 / 179 >

この作品をシェア

pagetop