†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「ううん。なんとなく、呼びたくなったの」
「ふっ、可愛いな」
廉は優しくそう言うと、鎖骨に指を這わせた。
「んっ……れ、ん…」
「相変わらず……感じやすいな」
そのまま着ていた服を、ゆっくりと剥がれていく。
あたしに触れる大きくて男らしい手。
どうしよう。
なんだか…いつもより、体が熱い……。
「樹里……なんか…すげぇ体熱いな」
「ん……お酒の、せいだよ…」
ぽーっとする頭。
肌に優しく触れる彼の指先に、体が敏感に反応する。