†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
「俺達が不安がってどうする?今、もっと不安なのは人質だぞ?」
「でも、そうだけどっ……」
「俺達はSATだ。日本で唯一の特殊部隊の一員なんだよ」
廉の言葉に何も言えなくなる。
そうだ。
あたしはSATの隊員なんだ。
怯えるわけにはいかないーー…。
「大丈夫だ。もしお前がやられそうになっても、俺がサポートする。バディだろ?俺達は」
「廉……」
「あ、バディでもあるが……恋人だしな」
廉は甘い声でそう言った。
「もう。そういうことは任務が終わってからにして」
「ははっ。真面目だな、樹里は」
そんな会話に心が和まされる。
「この任務が終わったら……抱かせろよ」
「なっ////!やだっ、エッチ!」
あたしはバシッ!と彼の腕を叩いた。