わたしのピンクの錠剤
やがて、陽子さんも立花先生も帰り、親父と二人きりになった。
早々にベッドに横になった親父を電動で少し起こしたベッドから見つめる。
「なんだ、眠れないのか?」
「うん、まだ身体が揺れてるみたい」
「長旅だったからな」
「シャワー浴びてきたら」
「ああ、明日の朝な」
「ねえ、・・」
「なんだ?」
「ううん、なんでもない」
「そうか、早く寝ろ」
「あのね、・・・」
「・・・」
「ごめんなさい」
「ああ、」