わたしのピンクの錠剤
病院にて
次の日の朝、早々に陽子さんがやってきた。
私は陽子さんが持ってきてくれた山のようなサンドイッチから玉子サンドを選ぶ。
親父はサンドイッチを何個か選んで口に押し込み、更に何個かをポケットに入れると慌てて仕事に出掛けていった。
私は陽子さんと顔を見合わせて呆れ顔をつくり、親父を見送った。
そうしているうち、診察室に呼ばれた。
病室を移るだけかと思ったのに、ここでも診察をして、レントゲンまで撮った。
そして、3人部屋に移され、やっと落ち着いた。