わたしのピンクの錠剤
 
それからも、わたしは毎日のように保健室に通い、毎日のように髪を梳かしてもらった。

わたしにとって保健室の先生、小島美智子先生はかけがえのない存在になっていった。


美智子先生とはいろんな話をした。
先生には何でも話していた。

それなのに、なかなか言い出せないことがひとつだけあった。

話そうと思っても、いざとなると言葉にするのが難しかった。


 
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