わたしのピンクの錠剤
「そんなことはよくあるの?」
「ううん、そのときだけ」
「お父さんには、よく叩かれるの?」
「ううん」
「誰にも言わないから本当のことを教えて」
「うん」
「もちろん、お父さんにも言わない。約束する」
「うん」
「叩かれるの?」
「ううん」
「そっかあ、だよね」
「・・・」
「大丈夫、軽い脳しんとうだと思う」
「うん」
「でも、辛いことがあったら、いつでも言うんだよ」
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