わたしのピンクの錠剤
立川にて
私は入院中に立てた計画を実行に移すことにした。
土曜日になるのを待って、仙台から高速バスに乗った。
向かった先は新宿西口。
そして、そこから立川まで中央線に乗った。
目指したのは下平達哉の家だった。
親父にはきつく止められていた。
それに、以前電話した時には女の人が出て、きついことを言われてもいた。
それでも、下平達哉に会いたいと思った。
会わなくちゃいけないんだと思っていた。