わたしのピンクの錠剤
 
気がつくと私は布団の中にいた。


 こ、ここは?



「気がついた?」

茜さんが心配そうにのぞき込む。



 そうだ、記憶が・・・。



「大丈夫・・?」

私は起き上がる。

あいかの気配もあいかなの気配も感じない。



「あの、私・・・」

「貧血を起こしたんじゃないかしら。気を失ってたの」


「貧血・・?」

「ごめんね。やっぱり、ショックだったよね」


 気を失っただけだったんだ。


私は胸を撫で下ろす。


 
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