わたしのピンクの錠剤
殺された?
どうして?
いつ?
お母さんが死んだ時?
あっ、お母さんの事故って、
・・殺されたんだ。
「茜、・・。やっと目を覚ましたばっかりだってのに、何てこと言うんだい」
「だけど、今はネットで簡単に何でも調べられるんだよ、ちゃんと身内の口から伝えた方がいいって」
「そうかもしれないけど、タイミングってものがあるだろう」
言い争う二人の間に私は無理矢理、割って入った。
「大丈夫です。私は大丈夫ですから、お願いです。本当のことを教えてください」
「・・・」
「そうだ。あいかちゃん、明日にしよ。明日、おばあちゃんの知ってることを全て話すことにしよう」
「でも、今日帰らないと親父が心配するから」
「それは大丈夫。ちゃんと連絡いれておくから。それより、おばあちゃんと出かけよう。茜も今夜は泊まるだろ。さあ、いっしょに買い物に行こう」