わたしのピンクの錠剤
 
男性の下半身を露出したその作品は、小学生を連れた先生には耐え難かったに違いない。

先生は強く手を引いた。


もう出ましょ、と聞こえた。



そこまでは覚えている。


でも、テレビのスイッチを切ったように、わたしの意識はすうっと遠のいていった。


 
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