わたしのピンクの錠剤
『まさか私たち・・・』
私は言葉に詰まった。
『うそだろっ、愛子』
『・・・』
『そのまさかなのか?』
『・・・』
『そうか、・・俺もそうだった』
私はふたつに分かれていた。
分裂を繰り返し、13人にまで膨れあがった哀哉と達哉の結末を思い、あいかの未来を思った。
最悪のシナリオが容易に想像できた。
思いも考え方も違う三人。
しかも、これから私はもちろんあいかなも、更に増えていく可能性が高かった。
幸いなことに今の段階ではみんなの思いはひとつのことで一致していた。
あいかを守りたい。
三人とも、あいかのことを第一に考えていた。