わたしのピンクの錠剤
あとがき
キャラクターが人格を持ち、途中から勝手に動き出した。
なんて、作家さんはよくおっしゃいます。
でも、この作品は全く逆でした。
キャラクターたちは最初から勝手な言動を取っていたのです。
「どうして?」
私はその理由を探していったに過ぎません。
その理由を解明していったら、ひとつの作品になっていた。
そんな感じです。
たとえば、
何故、女の子が親父なんて言うのか、とか。
何故、美智子先生は入院先であいかに拒否反応を示したのか、とか。
疑問点は全てそうでした。
後半になると尚更でした。
そして、最初にあいかが記憶を無くしたときに何があったのか。
それを最後になって解き明かした時、
ようやく物語を終わることができたのです。
最後まで読んでくださり、有り難うございました。