わたしのピンクの錠剤
 
お母さんなの?

きっと、そうだ。
お母さんなんだ。

お母さんがわたしを護ってくれている。

さっきだってそう、あの男からわたしを護ってくれた。

そうだ。きっと、そうだ。


都合のいい考え。


そんなことはわかってる。

でも、そう考えないと、自分が壊れてしまいそうだった。


 
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