わたしのピンクの錠剤
保健室の椅子
11歳になってみるとクラスメイトが急に幼くみえた。
今までだってクラスでは浮いた存在だったのに、更にクラスでの居心地が悪くなった。
そんなこともあって、昼休みになると逃げ込むように保健室で過ごした。
給食を食べ終わり、わたしはいつものように保健室に向かった。
ドアを開けると、いつもと違って保健室の先生は櫛を片手に待ちかまえていた。