淫らな眠りへの誘い
彼との関係
驚いたことに入学式の次の日・・

大地くんは学校に一緒に登校するために迎えに来てくれた。

おばさんに言われたんだろう。

彼に悪いなあと思う気持ちと一緒に行けて嬉しい気持ちが私にあった。

「ごめんね・・一緒に行くなんて嫌だよね・・」

私の方をちらっと見て

「別に・・まだ部活ないし・・」

私たちは並んで歩いた。

道路側に私がなったらさりげなく代わってくれて・・

背が10センチぐらい違う私たち・・
当然歩くスピードが違って・・少し後ろを気にしながら待ってくれる
そんな彼の優しさが嬉しかった。

昨日のこと
入学式の前に中学校の玄関にクラス別に名前が張り出された・・

1組・・2組・・3組・・あった篠崎美桜

・・あった・・西口大地・・やった~同じクラスだった・・

今日は一緒に登校してきたから
当然同じクラスだから一緒にクラスに入った。

みんなが一斉に私たちを見る。

大地くんは同じ市内だけどここから3駅離れた所に住んでいた。

ここに通う子ではない。

女の子が大地くんを見る

「誰?あの子・・かっこいい」みんなできゃあきゃあ言ってる。

その中の一人が私に

「篠崎さんあの子だれ?」
と聞いてきた。

「西口大地くん・・先月近所に引っ越してきたんだ。」

大地くんは元の小学校を卒業してから引っ越してきた。

初めて会う子がほとんどだろう。

< 11 / 87 >

この作品をシェア

pagetop