淫らな眠りへの誘い
おばあちゃんの具合も悪く入退院を繰り返しているというその家は

彼女が家事を引き受けてやることが多く、掃除、洗濯、料理と何でも出来るそうだ

俺と同い年なのにすごいなあと思った。

かわいくて料理とかできて、

てきぱきと食事の用意をする彼女は頭もよさそうだ

食事も終わって家に帰った俺は母親になにげに聞いてみた

「俺と同じ年なの?あの子?なんか下にみえるけど・・」

「あっ美桜ちゃんのこと?3月生まれだから・・あんたとは一才ぐらい違うね」

「みよ?みおだっけ?」
知ってるけどとぼけて聞く
「みおだよ」
「みお?・・どんな字書くの?」
「美しい桜って書くよ」

美しい桜・・・

彼女にぴったりの名前・・さくらのようにかわいくて
そして綺麗な色の唇だった。にやけそうになった。

母親が俺の様子をじっと見てるのに気が付いた。

「あんたが女の子気にするなんて初めてじゃない?」

ふふふと意味深に笑う。なんか嫌な予感がする。

俺は初めて見た彼女・・・

この時から俺は美桜に恋してしまった・・
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