淫らな眠りへの誘い
泣き止んだ私に大ちゃんは濡れたタオルで顔を拭いてくれた…
殴られたときに口が切れて血が出ていたからだ

大ちゃんは目をそらせて私に怒った…

「美桜は自覚が無さすぎる…自分が男にどう見られてるか考えて…
俺がいなければ今頃…クソっ」

タオルを床に叩きつけて頭を抱えて食卓にすわった…

「ごめんなさい…大ちゃん…」
また泣く私に

「怒って…ゴメン…」
と親指で涙をぬぐってくれた…

大ちゃんはすぐ目をそらせて
「戸締まりして…俺は家に帰るから」と帰りてしまった…

もう少しだけ抱き締めていてほしかった…

大ちゃんで私ももっと温めてほしかった・・

そういえば何か違ったかもしれない・・

でもそんなわがままを言えなかった。

迷惑をかけてしまった・・その後悔だけだった。

大ちゃんはその日夕食を食べに来なかった・・


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