淫らな眠りへの誘い
彼との高校生活
私たちは無事に合格した。

私たちは仲良く登下校した。

下校時にスーパーで大ちゃんのリクエストと冷蔵庫の中身、その日の特売品を考えながら買い物をし、私の家で夕食を食べて自分の家に帰る大ちゃん・・・


幸せだったけど一緒の登下校も大ちゃんが部活に入るまでと思っていた。

いつまでたってもサッカー部に入らない大ちゃん・・

「大ちゃんはサッカー部に入らないの?」
大ちゃんに聞いてみた。

「う、うん・・勉強も忙しいし、高校の部には入らなくてもいいかなって
土日だけ活動している社会人のクラブに入れてもらおうかなって思ってるけど・・」

「社会人のクラブ?もしかして私のせい?遅くに私一人で帰ると危ないから?」

大ちゃんは黙っていた。
そうなの?

大ちゃんが大好きなサッカーが出来るようにどうすれば?

私は中学の入学式の日にお母さんに言われたことを思い出した。

マネージャーになればいいのか・・そう思った。


そして私はマネージャーになり、大ちゃんはサッカー部に入部した。



でもその選択が私たちの関係をおかしくしていった・・

もしかしたら大ちゃんと同じ高校に入ったことすら間違いだったのでは・・

私は大ちゃんと離れるべきだったのでは・・

そうすればこんなに苦しまなくて済んだのに・・・
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