淫らな眠りへの誘い
次の日から女は俺にまとわりつくようになった。
体を寄せて腕を絡めてくる・・
それを払う事なく好きにさせている俺・・

みんなが唖然として見ている・・
女のことを俺が避けていたのをみんな知っていたから・・

美桜に見られたくなかった・・
避けることできないのに・・

美桜は部活が終わって一人でいる俺のところに来た・・

「大ちゃん・・先輩とどうしたの?」
「美桜・・俺」
「篠崎さん・・大地は私と付き合ってるから・・しつこくしないで
大地も迷惑だって」

いつの間にか近くにきた女が俺に腕を絡めながら言う。

「迷惑?大ちゃん・・迷惑なの?」
美桜は泣きそうになっている・・

「そうよ・・ずっと迷惑だったって・・やっと自由になれるって・・
さっさと一人で帰りなさいよ・・」
そう言って美桜を突き飛ばした。

「きゃ~」美桜は転んだ・・
俺は抱き起こそうとした・・
女は手を引っ張って大地行くわよと言った。

「篠崎さん大丈夫?」
声をかけたのは同じ一年生の田中・・
優しい奴・・美桜のことが好きだと思う

「ありがとう・・田中君」
「一緒に帰ろう・・篠崎さん・・」
「うん・・」

遠くで二人の声が聞こえた・・

二人から聞こえないところで俺は女に言った・・

美桜に何かしたらお前を許さない・・
調子に乗るのもいい加減にしろ・・美桜を守るためにお前と付き合うということ忘れるな
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