淫らな眠りへの誘い
暑い夏・・
病人にとっては過酷な季節・・
ずっと入院していたおばあちゃんが死んでしまった。
私はまた大事な人を失ってしまった・・

葬式の日・・
大ちゃんとおばさんが来てくれた。
久しぶりに見る大ちゃん・・
少し痩せたかもしれない・・

葬式のあと4人で食事に行った。
正直一緒に行くのは気まずい・・
嫌われているから・・

お母さんとおばさんは私と大ちゃんがもう一緒にいないのを知らない・・
適当に返事をし、しゃべる私たち・・
本当のことを言って心配かけてもしょうがない・・

私たちが好き合っていると思っている彼女たちの冷やかしには困った・・

大ちゃん・・俺には付き合っている人がいる・・
そういった方がいいんじゃないの
おばさんだって早く帰ってくる日だってあるだろうに・・
いきなりだとびっくりするよ・・
あんなことしてるんだから・・
と勝手に考えてフッと笑ってしまった。

「美桜どうしたの?」お母さんが不思議に思って聞いてきた・・
「なんでもない・・」
なんかおかしくて・・

傷つきすぎて・・
もう傷つきたくない私はおかしくなったのかな?

たいしたことないよ、大ちゃんが誰と付き合おうが
誰を抱こうが・・
たいしたことじゃない・・
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