淫らな眠りへの誘い
夏休みが終わり、新学期になって何日かたった・・
今日もやっぱり・・
一人で登校するようになった私は新学期の初日からだ

3駅だからがまんしようとしてるからいけないのか
だんだんエスカレートしてきている気がする・・
きっとカモになっている・・
触られて喜んでいると思われてるかも・・
そんなの嫌だ・・

強くなるって決めたのに・・やっぱりヘタれな私・・
どうしようと思っていた。

かっこいい・・さっきから何度も聞いている
今日はやけに騒がしい

「ねえ・・これ誰の手?おしり触りたかったらこの子に許可とってる?
とってないんならそれは・・ち・か・ん・・っていうんだよ」

「し、失礼な・・俺は触ってない」私を触っていた人・・普通のサラリーマン

次の駅で痴漢は逃げるように降りて行った。助かった・・

「ありがとうございました。」見上げたその人は漆黒の髪に青い瞳が綺麗な
男の子だった。
口角を上げて微笑む顔が妖艶すぎて見とれた。引き込まれるような眼

学生服を着ていた。高校生?
「駅だよ・・降りるよ美桜」

なんで私の名前を?

「早く~・・僕・・用事があるから急いで」
そういってせかされて学校に着いた

「じゃあね・・美桜・・またあとで会おうね。それまでちゃんと口閉じといてね」バ~イというように手を上げて颯爽と歩いていく・・
カッコいい・・

あっ口あけてた・・私

なんか不思議な人・・私・・初めて会ったと思うんだけど・・
あんなイケメン・・忘れるわけないよね・・

それは彼と私の初めての出会いだった。
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