淫らな眠りへの誘い
大ちゃんと同じクラスだった・・
うれしかったのに今は苦痛・・
1時間目・・転校生が来た・・朝の彼だ
180センチはある身長に小さい顔・・モデル?
長い手足・・動く姿が優雅で品がある・・
ぼーと見た後・・カッコいいと口々につぶやく女の子たち

彼は帰国子女で小学生になる前にアメリカに行ったそうだ
成績優秀だそうだ・・先生が紹介した。
「僕は添島セイト・・よろしくお願いします」
席は・・
「先生・・あそこでいいですか?」
私の隣にきた・・
「美桜・・また会ったでしょ・・口閉じてるね・・いい子いい子」
私の頭をなでる・・
口ぐらい閉じるよ・・それに私は子供じゃないんだけど・・

彼の噂は瞬く間に広がった・・
積極的な子たちからお誘いが・・
「ねえ・・セイトくん・・カラオケ行こうよ」
腕を絡めてくる子・・
「カラオケって?君とカラオケ行って僕にいいことあるの?」

「いいこと?そのあとにあるかも・・」
「ふ~ん・・興味ないや・・いいことになりそうにないし」
そんな調子・・ばっさばっさと断っていく

そしてお昼になった・・
私は弁当を食べるためにカバンから出した。

横で指をくわえる彼・・
「いいないいな弁当いいな僕も食べたいな」
なんか変な人・・

「お弁当食べる?」
「食べたい」

「じゃあどうぞ・・」

今日が新学期、初めて午後まである日
いつも通り大ちゃんのも作ってきていた・・

大ちゃん・・先輩とどっかへ行ってしまった。
無駄にならなくてよかった・・

彼は一つ余分の弁当を見て少し複雑な顔をした・・
お弁当を開けておおっと驚く
「おいしそう・・いただきます」
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