淫らな眠りへの誘い
私はイケメンからイケメンへ乗り換えた女ということになった。
一部の私をよく思わない人たちから・・

私は少しづつ嫌がらせを受けるようになった。

嫌がらせ・・物心ついた時から受けていたように思う。

淫乱の子は淫乱・・

そう言われ嫌がらせを受けてたのを知る人たちはやっぱりというだろう・・

幼いころから受けていたいじめは私にいじけ根性を植え付け
私はそうされてもしょうがないんだと思わせ・・
抵抗する気すらも奪っていた。

今日もトイレで囲まれた・・
また何か言われるの?
トイレの個室に押し込まれた
「調子に乗るんじゃないわよ・・淫乱が・・」
汚い言葉とともに上から水が降ってきた・・

つめたい・・制服がぬれる・・こんないじめ初めて・・着替えなきゃいけない

そんなことを考えていた。

バン大きな音がした
「あんたたち・・何をしてるの?」
「添島くん・・ここ女子トイレ」
「だから何?僕が見過ごすとでも思った?君たちいい度胸してるね・・
僕を敵に回すなんて・・償ってもらうよ」
携帯で電話?
「あっ1年の添島です。いじめを見つけたので誰か先生に来ていただきたいんですが・・場所は一年の女子トイレです・・大至急よろしくお願いします。」
学校に電話したのか・・やっぱり頭いい・・
なんか冷静に感心してると
バタバタと何人かが走る音がした。
がやがやと騒がしい
「ここです。この子たちがトイレの中にいる子に水をかけてました。」
「お前らなにやってるんだ」
「ご・・ごめんなさい・・」彼女たちが謝る声がする
「謝る相手が違うんじゃないの?美桜出てきて」
私はトイレから出た
「ごめんなさい」と彼女たち
私の濡れた服を見て・・彼が溜息をつく
「先生・・風邪ひくといけないから着替えさせていいですか?
あと、ここはこの子たちに掃除させてください。次の人に迷惑」
「そ・・そうだな・・お前ら掃除しろ」
「はい」彼女たちはうなだれた・・
追い打ちをかけるように低い声で
「あと一言・・今度やったらこんなんじゃすまないよ・・君らの顔は覚えた」

そしてひときわ大きな声で
「美桜に何かしたら許さない・・僕はそのためにここにいるんだから」

彼は怖い・・そう思っただろう・・そこにいるみんなが・・
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