淫らな眠りへの誘い
セイくんは年内いっぱい日本にいてアメリカに帰るそうだ・・

クリスマスは私の家でパーティをすることに・・

そしてパーティの夜・・ごちそうを腕によりをかけて作った・・

ローストビーフに魚介のパエリア・・ペンネアラビアータ・・

オニオングラタンスープに大根とツナのサラダ・・

ケーキも自分で作った。ブッシュドノエル・・

飲み物はジュース・・

少し多いかなって思ったけどほとんど食べてしまった。ケーキまで

食事も終わって私は二人に手作りのミサンガをプレゼントした。

大ちゃんからは私には桜色・・セイくんには青い石のついたストラップをもらった。
セイくんはさっきから少しおとなしい

「ごめん・・僕からはあとで郵送で送る・・今日は不思議な話をプレゼントするよ・・青・・話すけどいい・・」
青はセイくんのほうを向いてうなずいたように見えた。

「分かった・・今から話すことは二人の心の中に留めといてもらいたい・・
まあしゃべっても誰も信じないけどね・・
二人は気づいていると思う・・青が普通の猫じゃないこと・・
青は遠い昔・・そうだな卑弥呼とかの時代と思ってもらっていい・・
その時代に生まれた・・人間として学者の家だったそうだ
容姿は僕に似ている・・
その時代はまじないとか占いで国を収めていくような時代・・
美しく青い目をした青年は生まれた時から羨望の的だった。
美しいだけではなく彼は頭も飛びぬけて優秀で武術もすべてにおいて優秀だった・・
今もそうだけど性に関してはおおらかであった時代・・
彼と一夜を共にしたいという女はいっぱいいた。
女たちはみな熱を持った眼で自分を見、自分のご機嫌を取る・・
青はそんな女たちと誘われるままに関係を持った。
いつしか彼はうぬぼれ、すべてが手に入ると・・
そこに結婚話がきた・・権力者の娘との・・美しい娘・・
青を見初めたそうだ・・
愛せないが権力は手に入る・・
楽に生涯を送れる・・
迷うことはなかった。
青は娘との縁談の承諾した。


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