淫らな眠りへの誘い
ジロっと私の方を見て嫌そうに
「はい」とお母さんに言った。
そうか大地くんと仲良くしろということだったのか

「あ~この子ったら愛想がなくて・・こんな愛想のない子のどこがいいのか
モテるのよ」おばさんは大地くんの髪を整える

「なっ、やめろよ」
「そうだよね。かっこいいもんね・・ねえ美桜?」
私に振るの?
「うん・・かっこいい」
大地くんを上目遣いに見て控えめに答えた。

「ところで美桜ちゃん・・可愛いよね・・モテるでしょ?」
「モテません」ていうか嫌われてます。
そんな事お母さんの前では言えないけど・・

「この子・・変態に好かれるのよ・・」
「変態って」
「お母さん・・やめてよ」
「ちょっと美桜は黙ってて・・露出狂にあったり学校帰りに抱きつかれたり
電車に乗ったら痴漢に会うし・・私がいるのによ」

 「あぶないじゃない・・美桜ちゃん・・色が白くてお目目パッチリ・・
ロリコンにはたまらないかもね・・」

子供がいるところでこんな話しないでよ
大地くんにますます嫌われてしまう・・
おばさんは私と大地くんを交互に見てにやっと笑った・・
嫌な予感・・・

「じゃあさ・・大地に美桜ちゃんを守らせればいいじゃん・・
まずは登下校ね、一緒に行きなさい。大地」

「勝手なこと言うなよ。俺、部活やるんだから・・無理だよ」
良かった・・

嫌いだからと言われなくてそんな事言われたら本当に凹んでしまう。

そんな事を思ってると

お母さんが

< 9 / 87 >

この作品をシェア

pagetop