イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
――ポキッ。


あっ……!!


シャーペンが折れて、カチカチと芯を出そうとするけど、芯がきれてしまったのか、一向に出てこようとしない。



替えの芯を探すけど、ペンケースの中には入っていなかった。



……しまった~。忘れちゃった。



どうしようかな……英訳、今書かないと忘れちゃいそーだよ。



あたしは英語の教科書を握りしめて、キョロキョロと辺りを見回す。








さっきまでずっと下を向いてたから気付かなかったけど、あたしの他に、もうひとり勉強している人を見つけた。



横に長い机に6つのイスが並んでいて、左端に座ってるあたしに対し、その人は右端に座っている。



場所が離れてるから顔がハッキリわからないんだけど、制服からして男の人。



いきなり話しかけるなんて、すごく緊張するけど……芯を借りるぐらいいいよね?



< 136 / 448 >

この作品をシェア

pagetop