イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
「……で、なに?俺になにか話があったんだよね」



白丸先輩は少し潤んだ瞳をあたしに向ける。



「あ……えっと。シャーペンの芯がきれて……貸してもらえたらと思ったんですけど」



「いーよ。これ、使って」



「えっ!?」



白丸先輩は自分が持っていたシャーペンを、あたしに差しだす。



「そんな、いいです!」



「俺も芯持ってない。ペンはたくさんあるから、これ使っていーよ」



目の前でそんなにニコニコ微笑まれたら……



借りちゃうじゃないですかぁ~!!


あたしの意志の弱いこと!



白丸先輩の誘惑に負け、あたしは迷わずシャーペンを手にとった。



< 141 / 448 >

この作品をシェア

pagetop