イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
「ひゃあっ!」



「行くぞ。アイツらより先に帰ろーぜ」



藤くんはあたしの手を引くと、凛たちを置いて先々歩き始める。



そして、ロープウェーに乗るためにクラス毎に並んでいる列の前の方に強引に割りこんでいった。







「えーっ、ちょっと!?」



「アイツらと違う便に乗って帰った方が、冷やかされなくて良くね?」



「そうっ……そうだけど……」



「ホントはふたりっきりになりたいけど、ムリだしな」



そう言って、優しく微笑む藤くんの顔を見つめたあたしは、もうメロメロ。



なんなんですか、この人のこのギャップ……。



< 400 / 448 >

この作品をシェア

pagetop