恋愛自動販売機【短編】
恋愛自動販売機
まさか、


こんなことになるなんて誰が予想してただろう。




「あと少しだから待ってろ」




目の前の青年が地面に伏せ、手を伸ばしながら私に言う。



同じクラスの佐々川剛。



私、宮本夏樹の想い人。



何でこんなことになっちゃったんだろう。



彼とはたった一回しか話したことがない。



それは私が恋に落ちた瞬間だけ。



そのたった一回で後はただ毎日見つめることしかできなかった。



しかし、そんな私達が二回目に話し、学校外で初めて合うのがまさか自動販売機でしかも、5百円を探すためだなんて・・・・・・。




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