恋愛自動販売機【短編】
そういえば、
このココアどこで買ってきたんだろう?



あの恋愛自動販売機がすぐ傍にあるのにわざわざ他に買いにいく必要ないよね?


私は辺りを見回した。



自動販売機やコンビニは見当たらない。



これ、どうしたんだろう?



「宮本…………さ」




突然彼が口を開いた。




「何?」



「好きな奴とかいんの?」


「えっ」




いきなり恋ばな入っちゃうの?!



もしかしてこれもあの自動販売機のせい?



だったらここは私の気持ちに気づかれないようにしなきゃ。




「そういう佐々川くんこそ彼女とか好きな子いるんじゃない?」




冗談っぽく言った私に対し、彼の顔がみるみる赤くなる。



えっ?!



これってまさか……………


いるってこと………?




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