恋愛自動販売機【短編】
「お、俺はさ……………」


やだっ。



聞きたくない。



私は無意識のうちに耳を塞いでいた。



すると、
その手にもう1つの手が触れた。




「もしかして、聞きたくないのか?」




その声とその手に、私の心臓は裏返りそうになる。



さ、佐々川くんの手が私の手に触れてる。



私の心臓は最大級にドキドキしてもう破裂しそう。




「お前は聞きたくないかもしんないけどさ、もう俺我慢できないから」




彼の手に力がはいる。



そして私の手を耳から離すと、彼の顔が私の耳元に近づいてきた。




「宮本のこと、ずっと前から好きだった…………」




ドキッと今まで以上に私の胸が高鳴り、身体中が固まった。




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