恋愛自動販売機【短編】
さかのぼること20分前。
「きゃーっ」
有ろうことか、
私は今持っている全財産の5百円玉を財布から落としてしまった。
しかも、
5百円玉はコロコロ転がっていき、たまたま近くの自動販売機の下に入ってしまったのだ。
さ、最悪~。
回りはかなりの人が歩いている。
ここで自動販売機の下に手を伸ばしたら、完全に変な人だ。
てゆーか知り合いに見られたらヤバイ。
でも5百円の損失は大きい。
恥かお金か・・・・・・・。
私はゴクンッと唾を飲み込んだ。
そして辺りを見回した。