恋愛自動販売機【短編】
今ならいける。
サッとかがみこみ、自動販売機の下を覗いた。
あった!!!
そこには光る5百円玉が。
私がゆっくりとそれに手を伸ばそうとしたとき、
「宮本?」
誰かの声にびくっと体が反応した。
「佐々川………くん?」
振り向くといつもとは違った私服姿の佐々川くんがいた。
それを確認するとともに顔が暑くなるのがわかった。
私今完璧変な人じゃん。
よりによって佐々川くんに合うだなんて。
「何してんだ?」
未だ地面にしゃがみこんでいる私を見て不思議そうに尋ねてくる。