アフターストーリー~春河家のドタバタな日常~
「おぬしがそんな状態だから、愛想尽かして出て行ったぞ、椿。」
正嗣が振り向いた瞬間、顔に重い痛みが走る。正嗣が顔を上げると、そこには怒った凛香の姿があった。
「凛香・・・。」
「何をしている・・・お前は父親じゃろ、あの子の!」
凛香はそういうと、力任せに正嗣の胸倉を掴んだ。
「お前まで死んだら、あの子はどうなるんじゃ!もうお前しか家族がいないんだぞ、あの子には!」
そう正嗣に怒鳴りつけると、そのまま力任せに投げ飛ばす。
床でうずくまる正嗣の髪を引っ張ると
「すぐに風呂入って、その面、何とかして来い!椿の所に連れてってやるから・・・。」
正嗣の目に光が戻っていくのを感じた凛香は、正嗣を風呂場に放り込むとそのままバックの中から小さな箱を取り出して、庭に投げた。すると、その箱は黒い大きな車へと変化していく。