アフターストーリー~春河家のドタバタな日常~
その日の深夜1時30分
「さ、行くべ。」
みんなが寝静まった後、緑涼はジャージに着替え、その上からジャンパーを着替える。そして、頭に手ぬぐいを巻く。みんなを起こさないように静かに階段を下り、そして、玄関の鍵を閉める。そして、静かに庭の畑の方向に歩いていった。
キャンピングカーを畑の方向まで動かした緑涼。ドアを開けると、倉庫の前に積まれた畑の野菜が入ったダンボールを入れていく。そして車は、あやかしの森へと向かって走り出した。
「ねむい・・・」
緑涼は、眠い目をこすり、コーヒーを飲みながら車を運転する。少し込んだ道を避けながらただひたすらは知らせていく・・・そして、真夜中の3時。
「緑涼君!おめでとう!」
「おめでとうございます!伍作さん!」
あやかしの森のすぐ近く。苺やみかん、様々な果物を育てている果樹園“美味果園”
その広大な果樹園のすべてを担う主が赤坊主の伍作である。