アフターストーリー~春河家のドタバタな日常~

春河家のお正月


翌朝7時

椿は、眼を覚ますとキッチンへと向かう。そこへ、キャンピングカーが帰ってきた。


「椿~!ちょっと手伝ってくれ!」
「わかった~!」


運転席の窓から緑涼が椿を呼び始めた。その声を聞いた禮漸たちも眼を覚ます。


「うわ~!!!」


ドアを開けた瞬間、果物のほのかな香りが椿と緑涼を包み込んでいく。緑涼は、その匂いを掻き分けながら、木箱を椿に渡す。その繰り返し・・・。


「まだあるべか?」
「あるべあるべ!」


火燐も加わって、果物の搬出。


「おはよ~!!」
「蓮流!果物用に2つ水張ってくれるべか?」
「了解!」


蓮流が縁側にバケツを用意して水を張っていく。一緒に起きてきた風燕と一緒に果物を箱から出して洗っていく。


「これ、キッチンに持って行っていいっすか?」
「頼んだ!あっ、禮漸餅つきの準備も頼む!」
「わかったっす!」


禮漸がキッチンに果物を持っていくと、倉庫に向かって走り出した。

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