幸せまでの距離
第5話《歩む先》
望んで不幸を目指す人などいない。
それぞれが、それぞれの望む未来をつか むため、自分の人生を歩いている。
幸せになりたくて、皆必死に生きてい る。
歩む先にあるのが、自分にとって良いこ となのか、悪いことなのか、知るよしも ないまま……。
思い通りにいかず、誰かのせいにしてみ たり、
自分の思考になげいてみたり、
己のことを全面的に責めてみたり。
どのような感情にも意味があるというの なら。
努力した分、成果が返ってくる世の中で あってほしいと願うのはワガママだろう か?
一部の心無い人間が、弱い者の尊い想い を、簡単に踏み潰していく。
そう感じるのは偏見だろうか?