ちび×ひめ Ⅰ
パタンッ
と書物を閉じ、男は呟いた。
「これだけか・・・」
この先彼女を狙ってくるものは多いだろう。
だからこそ、彼女を守らなければならない。
これは自分の使命だから。
今、エクソシストと仙香の運命の歯車が動き出す。
はたして、これは使命なのか。
はたまた、愛なのか。
これは誰にもわからない。
ただ分かることは彼らが、運命の導きによって出会うということだけ。
だからこそ、我らは見届けようじゃないか。
最後の最後まで彼らの末路を。
幸か凶かを。
どうなるか分からないからこそ、この世は面白い。
平凡だけじゃ面白くもなんともない。
刺激を与えよう。
彼らに。
行け、彼らに試練を与える者たちよ。
この運命がどう転ぶかはお前たち次第だ。
このお話は1人の最強と言われ、讃えられたエクソシストと
世界に1人しかいない仙香の小さな想いと愛がいっぱい詰まった?物語です。
そんな彼らの物語を見守る審判はあたなです。
さあ、開いてみましょう。
彼らの運命の行く末を―――――。