【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







「そうだ。




 この問題は俺と百合、





 二人だけの問題なんだ」






 二人、という言葉に






 なんだか苛立ちを覚えた。





 というか、胸が締め付けられた。





「関係のない、お前を巻き込んで





 苦しめたくない」






 奏太さんの真剣な目に





 言い返すことができない。





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