【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐






「なーんてね。



 私だって信じるわよ。



 アンタのカレシなんだから」






 理紗はそう言って



 笑った。




 笑い声が大きくて




 また皆の注目を集めてしまった。





 それでも理紗は笑っていた。




 不思議なくらい笑っていて




 私もつられて笑った。




 笑ったら、心の奥のもやもやが晴れて行った。



 霧が晴れるみたいに。





< 133 / 286 >

この作品をシェア

pagetop