【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





 琴葉は、女子だけど若頭。




 将来は女総長なんだって。




「えっと、どうかした?」





 敬語にならないように



 言葉を慎重に選びながら聞く。






「花火大会、一緒に行かない?」





 琴葉が言った。





「ぅあーっ!女子誘うのって、




 こんなに恥ずかしかったっけ!?」





 結ばずにおろしてる髪を掻きむしってる。




「え、えっと…大丈夫…?」





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