【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





 フライドチキンがムショウに食べたくなって




 私は屋台を探した。




 そのとき。





「ねえ、キスしてよ」






 花火の音でかき消されそうな




 小さな声が聞こえた。






 その声は




 聞き覚えがあった。






 私を助けてくれた



 私の恋人を奪った





 悪魔。




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